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COLOR’S~殺したのは私~

第70章 碧海VS一茶(AOMI SIDE)⑪

「ホント?」

私の身体に回した哲也の手を握る。

「本当だよ。悟史は童貞だったからビビってたし。あ……俺もだけどね」

哲也と私は初めて同士で結ばれていた。

「よかったぁ……」

心底から自然に発した言葉だった。

「俺……わりと早い時期から碧海のこと好きだった」
「え……」

振り向こうとした私に「恥ずかしいからこっち向くなよ」と頭を抑えられた。

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