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COLOR’S~殺したのは私~

第9章 一茶VS琥珀(ISSA SIDE)①

「朱夏じゃねーよ」

琥珀を庇うような形で間に割って入った。

「一茶ぁ……」

琥珀は安心したのか泣き出してしまった。

それを他所に俺は朱夏じゃなく琥珀だったことに落胆している。

「え────!!!朱夏ちゃんじゃねーの?」
「似てるっつーか同じだろ」
「スゲーよ!マジでスゲーよ!」

琥珀が俺の通う高校を訪れたのは今日が初めで
サッカー部員らと面識も無かった。

三姉妹は本当によく似ているが
俺は完璧に見分けがつく。

「ここで待ってろ。着替えてくるから」

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