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真知子からの招待状

第8章 二階堂真知子という女②

「金は天下の回りものだ。必要であれば
自ずと金が回ってくるもんだ」

「だったら私だって修学旅行に参加
したかった」

「今こうして『修学旅行』をしてるだろ?
今日という日の為に真知子は修学旅行に
参加しなかったんだ」

「なにそれ?」


やっぱり理解不能。


「修学旅行に参加出来なかったんじゃない。
今日という日の為に、あえて参加
しなかったんだ」

「そんなもんですか?」

「そう考えた方が楽しいし幸せだ」


確かにそうかもしれない。

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