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真知子からの招待状

第8章 二階堂真知子という女②

「真知子が持ってろ」

「でも……交通費って……」

「その五千円札の重みが真知子に分かるか?」

「うちが貧乏だから?」


平井直也が呆れたように溜め息をつく。


「真知子の父ちゃんと母ちゃんの
想いがたくさん詰まっているということだ」

「ぅん……」


分かるような……

分からないような……

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