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真知子からの招待状

第14章 家政婦 長谷川詩織①

空が三膳、太陽が二膳のご飯を

平らげたところで

奥様の千夏が帰ってきた。


その途端

これまで笑っていた兄弟が萎縮する。


「今、奥様の夕食を準備いたします」

「要らないわ。また出掛けるから
主人に伝えといて」

「はい……いってらっしゃいませ」


出掛ける?


この時間に今から?


しかし兄弟は安堵の表情をしている。

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