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真知子からの招待状

第14章 家政婦 長谷川詩織①

「ごちそうさましたから、お風呂入ろうか」


気を紛らす為に言ったつもりが

再び兄弟は萎縮してしまった。


「どうしたのかな?お風呂は嫌い?」

「つめたいからやだよー」


空が泣くと太陽も泣く。


冷たい水風呂にでも入れていたのか?


「温かいお湯がいっぱい入ってるよ」

「………ホント?」

「ホントだよ。だから、ね?入ろうか」


どこまで酷い母親なんだ。

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