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真知子からの招待状

第38章 平井直也の決断③

「ん?」


胡桃が汗ばんだ顔を上げる。


「本條とは……」


知るのが怖い。


俺としたことが……


情けない。


「何もしてないよ」


胡桃が髪をかきあげ微笑む。


「そうか……」


良かった……


胡桃が立ち上がり俺の胸に顔を埋める。


「私には……直也だけだよ」

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