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真知子からの招待状

第42章 佐伯胡桃の想い④

「俺がアリスに幸せにしてもらいたいっていう
素直な想いがプロポーズに繋がったってわけ」

「アリスは何て?」

「泣いて喜んでたよ。『一緒に幸せになろう!
佳祐もアリスを幸せにして!』ってな」

「良かった……嬉しいよ。私も嬉しいよ」


佳祐とアリスが幸せなら本当に良かったと

心の底から思える。


「胡桃が幸せになる相手は斗真さんだ。
平井さんじゃない」

「だから斗真には……」


真知子さんがいる。


「俺は斗真さんを信じる。やみくもに女を抱く
ような男じゃない」


佳祐が立ち上がりテーブル越しに

私の両方の肩を鷲掴みした。

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