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「他人のことは放っておけ。自分の幸せだけを
考えろ。俺は胡桃も斗真さんも信じてる」

「佳祐……」


肩を強く握る啓祐から想いが伝わってくる。


「じゃ、俺は帰る」

「もう？あ……アリスとウォルが待ってるもんね」

「そうそう。ちっちゃい胡桃ちゃんが俺を
待ってるからな」


佳祐はグラスに残された氷を

一気に口の中へ含み

ガリガリと音を立て

噛み砕きながらカフェを後にした。