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真知子からの招待状

第45章 平井直也の決断⑥

婚姻届を書き終えると

胡桃が署名の欄に捺印する。


赤く滲んだ朱肉は胡桃の顔を殴り

唇が切れた時のことを思い出させた。


胡桃が俺の手をギュッと握った。


「斗真に結婚の報告をしたいの」

「え……」

「これから一緒に行こう」

「俺も……一緒にか?」


胡桃は微笑む。

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