テキストサイズ

真知子からの招待状

第47章 佐伯胡桃の想い⑥

直也は私を抱くことを躊躇ったが

それは愛情の表れだと思った。


この傷だらけの身体を抱けるほど

直也は冷酷な人間ではない。


直也から受けたDVだって

愛情表現のひとつにすぎない。


身体の傷なんてすぐに癒えてしまう。


むしろ私が斗真を想ってしまうことが

直也の心の傷を悪化させてしまう。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ