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真知子からの招待状

第47章 佐伯胡桃の想い⑥

予約の時間より早く着いてしまったせいで

個室が用意されていなかった。


せっかくなら個室で直也と二人きりで

御祝いをしたかった。


一般客に混じりシャンパーニュで乾杯をする。


「婚姻届はいつ提出するの?」

「あぁ……そうだな……」


直也は完全に上の空。


「結婚式はどこで挙げる?海外もいいね」

「胡桃の好きなようにしなさい」


直也と私にとって大切な話なのに。


直也の気を私に惹き付けたい。

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