テキストサイズ

真知子からの招待状

第53章 佐伯胡桃の想い⑦

「お・は・よ・う・か・え・で・だ・よ」
(おはよう。楓だよ)


お姉ちゃんが来てくれた。


毎日家族の誰かしらが来てくれる。


日を重ねるごとに

気配だけで誰だか分かるようになった。


もうひとつ分かったこともある。


家族の他の誰かが私を見守っている。


その誰かは私と掌での会話はしない。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ