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真知子からの招待状

第55章 本條斗真への招待状

「弟の斗真は生まれてすぐ養子に
出されました。二卵性の双子だから
そんなに似ているとも思えませんけどね」

「斗真が……二人……」


分からない。


混乱してきた。


「同じ『斗真』という名前は
平等にという意味でお互いの親が
そう決めたらしいですよ。
戸籍上は兄弟ではありませんから」

「よく出来た話ですこと。私は信じないわ」


信じられるわけがない。


こんなに出来すぎた話を。

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