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真知子からの招待状

第8章 二階堂真知子という女②

「では、『修学旅行』に行ってきます。
明後日の夕方には帰ってきます」

「じゃ、お父さん、お母さん
行ってきます!」


平井直也のスポーツカーに乗り込む。


「先生の言うこと、ちゃんと聞くんだぞ~!」


父親が玄関先で叫び

走り出したスポーツカーが見えなくなるまで

母親と共に大きく手を振っていた。


「これ……」


運転中の平井直也に

母親から預かった五千円札を差し出す。

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