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いけない☆デリヘル!

第1章 講習という名のもとに

「お客様と本番しちゃったら、お客様も女の子も罰金だからね。」

今、それ言う?

「いくらですか?」

「金額は言えないけど、かなりのモンだよ。だから、上手く断る練習もしといてね。」

「じゃあ、今日のは?」

「今日は特別よ(笑)」


まぁイイか、気持ち良かったし。
自分自身に言い聞かせた。




「今日の事は他の女の子には内緒だよ。」

コウジさんが煙草をふかしながら言った。

「もちろん言いませんよ。てか、まだ誰にも会ってないし。」

コウジさんに寄り添ったまま答えた。

「ミサトちゃん、自宅待機でイイからさ。他の女の子には会う機会も無いだろうね。」

今度はミサトで呼ばれた。仕事モードって事ね。

「え?事務所に来なくてイイんですか?」

「イイよ。」


何だか釈然としない。

「何でですか?」

「オレ責任者だしさ、他の女の子とも仲良く話をしなきゃいけないのよ。手出しはしないけどさ。
そんなの見てられる?」

「…見てられないです。」

「でしょ。」

「…でも…」

「それに、女の子同士は仲良くしない方がイイし。」

「……」


「大丈夫、オレが優香ちゃんちに足を運ぶからさ。」

今度は優香だ。

「ホントに来てくれます?」

「ホントホント。」

「…じゃあわかりました。」

「よし、んじゃ今度は本当に帰りましょう。」

「ハイ。」


2人でホテルを後にした。
帰り道、コウジさんとのセックスを思い出していた。

ただ講習するだけのはずが、生まれて初めての濃厚なセックスまで体験した。



もうダメだ。コウジさんのセックスが忘れられない。



せっかく講習してもらったのに、デリヘルの仕事、大丈夫かなぁ?という不安がよぎった。


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