硝子の指輪
第4章 愛する気持ち
「んん…うぅん……」
とにかく抑える。
でもそれを楽しむかのように先輩はグリグリと壁を掘り続ける。
「今日はバックだけだよ」
そう耳元で伝えてきた。
ぶるりと身体が震え、確信がついていた。
今日は、多分、壊れる、と。
「んっ…ゴムは…?」
「妊娠したらだめか?」
「妊娠…?!」
「だめならできないけど…」
「……やっ!」
「まあ、俺が保てる自身はないからな」
指をするっと引いて取ったあと、また多くの愛液がたらりと流れる。
「早く…先輩……」
欲張りな私はせがんでしまう。だってこの何も無い時の方がとにかく悲しい。人肌が恋しいわけなのだ。
「いくよ、橋田ちゃん、頑張って声抑えて」
「うんっ」
ぐわっと広がった。