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BL短編

第2章 激しい兄弟愛

俺よりも高い身長、地毛の明るい茶髪、長いまつげ。容姿が全然違うせいで、血の繋がりがないことを嫌でも感じてしまう。
実の兄弟だったらこんな感情は抱かなかったかもしれない。兄弟じゃなかったら、どんなに良かったか。何度もそう思った。時間が経つにつれ、どんどん好きになっていった。


「ただいまー」

家に帰ると、見覚えのない靴が置いてあった。

「あ、兄ちゃん!おかえりー」
「こんにちはー!お邪魔してまーす!」

リビングに入ると、友也と友達がゲームをしていた。
2人とも隙間なくくっついている。楽しげな2人を見ていたら、胸がモヤモヤした。

そこは、俺の場所なのに。

そんな事考えてる自分が醜いと思った。



「あっ...んんっ...友也っ」

俺は夜になると我慢出来ずに、友也にあんなことやこんなことをする妄想で自慰をしていた。
大好きな友也が俺で気持ちよくなるのを想像しただけでイッてしまいそうだ。

「...兄ちゃん、何してるの。」
「! と、友也...。」
「さっき廊下通ったら、呼ばれた気がしたから覗いてみたら...。兄ちゃん、俺の事オカズにしてるの?」
「ち、ちが...」
「違くないよね?ずっと俺のことそんな目で見てたの。」

何も言えなかった。友也にだけはバレたくなかった。もう、終わった、なにもかも...。

「ねぇ、せっかくだから俺のこと気持ちよくしてよ。」
「は...?お前、何言って...」
「兄ちゃんばっかり気持ちよくなんか、してあげないんだから。」

そういって友也は、俺の足に跨った。

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