BL短編
第1章 彼のヒーロー
「はぁ、疲れた。」
最近残業ばかりで疲れてしまった。家に帰ってビールでも飲むか。そんなことを考えていた矢先。
「やめてください!離して!!」
裏道の方から男の子の声が聞こえてきた。
気になって声のする方を見ると、幼い顔の少年が見るからに不良であろう男達に囲まれていた。
「おい、おまえら何してる。」
「やべぇ、逃げるぞ。」
俺が低い声でそう言うと不良たちは足早に逃げていった。
「大丈夫だったか?」
「は、はい...助けてくれてありがとうございました。」
「それはよかった。じゃあ俺はこの辺で。」
「ま、待ってくだい!あの、お礼させてください。」
「いや、別に大したことしてないし...。」
「でも何かしたいんです!ダメですか?」
周りの人がチラチラ見てくる。悪いことをしたわけではないはずなのに、居心地が悪い。きっとこいつは俺が何かいうまで引かないだろう。
「じゃあ、今度の休み付き合ってよ。それならいいだろ?」
「...!はい!ありがとうございます!僕、野上梛央(ノガミ ナオ)って言います。」
「俺は、宇賀神一真(ウガジン カズマ)。」
そして、流れで彼と会う約束をしてしまった。
最近残業ばかりで疲れてしまった。家に帰ってビールでも飲むか。そんなことを考えていた矢先。
「やめてください!離して!!」
裏道の方から男の子の声が聞こえてきた。
気になって声のする方を見ると、幼い顔の少年が見るからに不良であろう男達に囲まれていた。
「おい、おまえら何してる。」
「やべぇ、逃げるぞ。」
俺が低い声でそう言うと不良たちは足早に逃げていった。
「大丈夫だったか?」
「は、はい...助けてくれてありがとうございました。」
「それはよかった。じゃあ俺はこの辺で。」
「ま、待ってくだい!あの、お礼させてください。」
「いや、別に大したことしてないし...。」
「でも何かしたいんです!ダメですか?」
周りの人がチラチラ見てくる。悪いことをしたわけではないはずなのに、居心地が悪い。きっとこいつは俺が何かいうまで引かないだろう。
「じゃあ、今度の休み付き合ってよ。それならいいだろ?」
「...!はい!ありがとうございます!僕、野上梛央(ノガミ ナオ)って言います。」
「俺は、宇賀神一真(ウガジン カズマ)。」
そして、流れで彼と会う約束をしてしまった。
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