メールを探して…
第1章 私にメッセージ
私は薄々気づいてた。
この人に少なからずとも好意を寄せていると。
私はそんな自分が不思議だった。
顔も名前も知らないのに好意を寄せるなんて、いつもの私ならあり得ない。
「ネットの向こうの人は誰か分からない。ひょっとしたら悪い人かも。」
私はよく自分に言い聞かせていたハズなのに、ハズなのに…
いざ自分がこういう状況に陥ると自分がコントロール出来ないものらしい。
「相沢さん、」
後ろからいきなり声を掛けられ、私は飛び上がらんばかりに驚いた。
「柊一くん。」
「珍しいね。学生食堂でなんて。」
ゼミの友人の北条柊一くんだった。
空きコマである3限に食堂に来ていた時だ。
大半、私が柊一くんと会うのは食堂の2階の談話室や図書館だった。
私は食堂で大好物のチョコレートパフェを窓際で食べてながら、考えことをしていた。
柊一くんの方は片手にフライドポテトの包みを持っていることから、おやつがてら、食堂に来たらしい。
「1人?」
私は柊一くんに聞いてみた。
柊一くんはいつも誰かと一緒にいる印象が強い。
高校からの友達という菊川純くん、学部友達の如月空くん、幼馴染の水沢灰音さんは一緒じゃないみたいだ。
「ん?純は2限までだから帰った、如月は授業、灰音はパソコン室でレポートの作成中。僕は空きコマでヒマだから食堂でオヤツ食べながら本でも読もうかなって。」
そう言って笑う。
柊一くんの笑顔はいつも晴れやかな笑顔だ。
優しげな感じで見ている方もほんわかしてくる。
「どうしたの?」
柊一くんに言われ、私は彼の笑顔に見とれていたのに気付く。
「え?ううん。なんでもない。あっ、そうだ!」
私はメル友のことを柊一くんに聞いてみようと思い話す。
この人に少なからずとも好意を寄せていると。
私はそんな自分が不思議だった。
顔も名前も知らないのに好意を寄せるなんて、いつもの私ならあり得ない。
「ネットの向こうの人は誰か分からない。ひょっとしたら悪い人かも。」
私はよく自分に言い聞かせていたハズなのに、ハズなのに…
いざ自分がこういう状況に陥ると自分がコントロール出来ないものらしい。
「相沢さん、」
後ろからいきなり声を掛けられ、私は飛び上がらんばかりに驚いた。
「柊一くん。」
「珍しいね。学生食堂でなんて。」
ゼミの友人の北条柊一くんだった。
空きコマである3限に食堂に来ていた時だ。
大半、私が柊一くんと会うのは食堂の2階の談話室や図書館だった。
私は食堂で大好物のチョコレートパフェを窓際で食べてながら、考えことをしていた。
柊一くんの方は片手にフライドポテトの包みを持っていることから、おやつがてら、食堂に来たらしい。
「1人?」
私は柊一くんに聞いてみた。
柊一くんはいつも誰かと一緒にいる印象が強い。
高校からの友達という菊川純くん、学部友達の如月空くん、幼馴染の水沢灰音さんは一緒じゃないみたいだ。
「ん?純は2限までだから帰った、如月は授業、灰音はパソコン室でレポートの作成中。僕は空きコマでヒマだから食堂でオヤツ食べながら本でも読もうかなって。」
そう言って笑う。
柊一くんの笑顔はいつも晴れやかな笑顔だ。
優しげな感じで見ている方もほんわかしてくる。
「どうしたの?」
柊一くんに言われ、私は彼の笑顔に見とれていたのに気付く。
「え?ううん。なんでもない。あっ、そうだ!」
私はメル友のことを柊一くんに聞いてみようと思い話す。