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ジッパー様

第12章 フラッシュバック

「あの……男の人は、胸の大きい女の人の方がいいんでしょうか?」


 私がそう聞いた瞬間、進藤さんがゲホゲホと咳き込んだ。


「は、はあっ!? 何をいきなりっ……」


 進藤さんの反応を見て、やっぱり聞くべきことじゃなかったと後悔する。


「すみません、今のは忘れてくださいっ……」


 私は恥ずかしくなり、生ビールを一気に飲んだ。


「いや、えっ……と、それは人それぞれじゃね? オレはどっちでもいいけど」

「……」

「なんで? 誰かに言われたの?」

「……っ……」

「もしかして……部長?」

「!」


 すると、進藤さんが真面目な顔つきになった。


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