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ジッパー様

第13章 群がる手【進藤side】

 オレはゴクリと唾を飲み込んだ。
 その異様な光景に下半身が反応する。


「こんなのネットに流していいのかよ……」

「あら? 意外と固いのね。じゃあ、ハルカの喘ぐ姿も見なくていいのね?」

「鈴村も!?」


 オレはモニターの中から鈴村の姿を探した。すると一番左下に映っているモニターに、明らかに他の椅子とは違う、古びた革の椅子に座っている鈴村を見つけた。


「ハルカはこっちにいるわ。黒いカーテンを開けてみて」


 オレは黒いカーテンを勢いよく開けた。


「!」


 そこにはガラス張りの壁の向こうに、こっちを向いて椅子に座る鈴村がいた。


「鈴村っ!」


 オレは思わず叫ぶが、鈴村にはオレの声は聞こえていないみたいだった。


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