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ジッパー様

第13章 群がる手【進藤side】

 鈴村は両方の乳首を弄られながら、スカートの中に手を突っ込まれていた。


 ……待てよ。
 なんで手が三本あるんだ?


「!?」


 更に白い手は背後からどんどん伸びてくる。
 四本……五本……六本……七……。


「なんだよあれっ……」


 鈴村の周りにはたくさんの白い手が群がっていた。


「ふふっ、あれがジッパー様よ」

「……ッ!」


 オレは絶句した。
 あんなわけのわからない化け物に鈴村を横取りされたなんて……。人間のオレよりも化け物を優先されたなんて……。沸々と怒りが込み上げてくる。


「……ふざけんな! あんな化け物に鈴村を抱かせるかよっ!」


 オレは勢いよくガラスを叩いた。



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