ジッパー様
第13章 群がる手【進藤side】
「鈴村っ! 鈴村っ! 今すぐここから出ろ!」
だけど鈴村はほぼ白い手に囲まれて、足首しか見えなくなっていた。
「鈴村っ! クソッ……」
オレは鈴村を助けるために、部屋に入る扉がないか辺りを見回した。しかしどこにも見当たらないため、モニタ-室を出た。怪しい女が何か叫んでいたが、無視した。
モニタ-室から表の玄関に回って扉を開けようとしたが、鍵がかかっていて入れない。
それなら喫茶店の窓から侵入するしかない。裏庭に回り込むと、無造作に置かれた椅子がいくつもあり、オレはそれを担いで窓を叩き割ろうとした。
「なっ……」
しかし喫茶店の窓に写る自分の姿を見てギヨッとする。いつの間にか、担いだ椅子からは何本もの白い手が生えていて、オレの身体に絡みついていた。
ゴキッ……! バキバキッ!
ブチブチブチッ! グシャッ……!!
「ぐわあああああっ!!」
だけど鈴村はほぼ白い手に囲まれて、足首しか見えなくなっていた。
「鈴村っ! クソッ……」
オレは鈴村を助けるために、部屋に入る扉がないか辺りを見回した。しかしどこにも見当たらないため、モニタ-室を出た。怪しい女が何か叫んでいたが、無視した。
モニタ-室から表の玄関に回って扉を開けようとしたが、鍵がかかっていて入れない。
それなら喫茶店の窓から侵入するしかない。裏庭に回り込むと、無造作に置かれた椅子がいくつもあり、オレはそれを担いで窓を叩き割ろうとした。
「なっ……」
しかし喫茶店の窓に写る自分の姿を見てギヨッとする。いつの間にか、担いだ椅子からは何本もの白い手が生えていて、オレの身体に絡みついていた。
ゴキッ……! バキバキッ!
ブチブチブチッ! グシャッ……!!
「ぐわあああああっ!!」