ジッパー様
第14章 止まらない欲求【片桐side】
【片桐side】
「一体どうなってるんだね、片桐くん。君の部下が二人も無断欠勤とは」
「申し訳ございません、社長。毎日連絡しているのですが、二人とも連絡がつかなくて……」
「同じ日から一ヶ月も連絡が取れないとは、もしや二人は一緒にいるんじゃないのかね?」
「いえ、それはないかと」
「なぜそう言いきれる? まあいい、今日辺り二人の自宅に行って確認してきたまえ」
俺は重い溜め息を吐きながら、社長室を出た。
あれから一ヶ月──ハルカと進藤が行方をくらました。いや、ハルカの居場所は恐らくあの喫茶店だろう。だけど一ヶ月も会社に来なくなるなんて思ってもみなかった。自宅にも帰ってないようだ。ケータイは繋がらないし、いちごにも連絡が取れない。ネット配信もされていない。毎日喫茶店をチェックしてみたが、誰の出入りもなかった。
「一体どうなってるんだね、片桐くん。君の部下が二人も無断欠勤とは」
「申し訳ございません、社長。毎日連絡しているのですが、二人とも連絡がつかなくて……」
「同じ日から一ヶ月も連絡が取れないとは、もしや二人は一緒にいるんじゃないのかね?」
「いえ、それはないかと」
「なぜそう言いきれる? まあいい、今日辺り二人の自宅に行って確認してきたまえ」
俺は重い溜め息を吐きながら、社長室を出た。
あれから一ヶ月──ハルカと進藤が行方をくらました。いや、ハルカの居場所は恐らくあの喫茶店だろう。だけど一ヶ月も会社に来なくなるなんて思ってもみなかった。自宅にも帰ってないようだ。ケータイは繋がらないし、いちごにも連絡が取れない。ネット配信もされていない。毎日喫茶店をチェックしてみたが、誰の出入りもなかった。