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ジッパー様

第14章 止まらない欲求【片桐side】

 これは完全に俺の嫉妬だ。
 まさか二人がそこまで接近したとは迂闊だった。この胸が進藤が揉んだくらいで大きくなったとは思ってない、あの喫茶店に行くよう仕向けたのは俺だからな。問題はそこじゃなく、二人がどこまでヤッたのかだ。


 ギュッと乳首を強くつねると、ハルカの唇から熱い吐息が漏れた。


「……ああっ……」


 ハルカの唇には薄いピンクのグロスがついている。一ヶ月前は化粧なんてしていなかったのに、今はどこからどう見ても「女」だ。男を誘うメスだ。そんなメスの住み処に入って何もないわけがない。


「……進藤とはキスもしたのか?」


 俺がそう聞くと、ハルカは俺から目をそらし、明らかに動揺した態度を見せた。


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