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ジッパー様

第16章 刺激を求めて

「……んっ……」


 こんな時でさえ感じてしまう、自分の身体に嫌気がさす。 
 手は一本、二本、三本……と増えていき、私の浴衣を無造作に脱がしながら、胸やアソコを触っていく。


「……あぁんっ……」


 もしかして、これって……ジッパー様?
 だって手の数がハンパない。
 どうしてジッパー様の椅子がここにあるの?


「ふう、ふう……」


 荒い息遣いをした何かは、私の唇を塞いできた。


 えっ──?
 どうしてジッパー様に口があるの!?


「んっ……んんっ……!」


 ニュルニュルと分厚い舌が、私の口内を犯してくる。しかもなんだか、枝分かれしているような感じがした。


 背中には椅子の背ではなく、人間の胸板を感じる。そして腰には固いものも……。
 


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