ジッパー様
第21章 ジッパー様との出逢い
「おとうさ……」
てっきり父が助けに来てくれたのだと安堵すると、そこに立っていたのは全く知らない男性だった。
でも真っ白な髪の色に目を奪われる。
「なんだ、貴様は」
「ここのルールを知らないのか? 嫌がっている女性には手を出さないルールだろう」
「彼女は嫌がっていない。いやいやと言いながら、しっかり感じているんだからな」
そう言うと、ルークは私の胸を再び揉み始めた。
「……っ……」
私はなるべく感じないように唇を噛み締めると、血の味がした。
「やめろ。彼女は唇を噛むほど嫌がっているが?」
男がそう言うと、周りの男たちもウンウンと頷いた。
「チッ……わかったよ」
ルークはあっさりと私から離れて行った。
でも──。
「九条シホ、僕は諦めない。次こそは君を抱くからな!」
大声で名前をばらされて、一気に周りの視線が私に突き刺さった。
てっきり父が助けに来てくれたのだと安堵すると、そこに立っていたのは全く知らない男性だった。
でも真っ白な髪の色に目を奪われる。
「なんだ、貴様は」
「ここのルールを知らないのか? 嫌がっている女性には手を出さないルールだろう」
「彼女は嫌がっていない。いやいやと言いながら、しっかり感じているんだからな」
そう言うと、ルークは私の胸を再び揉み始めた。
「……っ……」
私はなるべく感じないように唇を噛み締めると、血の味がした。
「やめろ。彼女は唇を噛むほど嫌がっているが?」
男がそう言うと、周りの男たちもウンウンと頷いた。
「チッ……わかったよ」
ルークはあっさりと私から離れて行った。
でも──。
「九条シホ、僕は諦めない。次こそは君を抱くからな!」
大声で名前をばらされて、一気に周りの視線が私に突き刺さった。