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ジッパー様

第21章 ジッパー様との出逢い

 彼はベッドの端に座ると、股の間に私を座らせた。そして後ろから私の胸と下半身を同時に触り始める。


「……あぁんっ……」


 確かに気持ちいいけど、どうして目を開けてはいけないの? どうして後ろを振り返ってはいけないの?


 そう疑問に思うも、彼の手による愛撫で再び快楽の波が押しよせてきた。


「はあはあッ……」


 ……なんだろう、さっきよりもすごく気持ちいい。まるで、複数の手に身体のすべてを触られているみたい。


「……ああっ、もう、だめ……」


 でももう、何も考えられない。
 気持ちよすぎて頭の中が真っ白になる。


「……あっ、あっ、あっ……」


 くる、くるの。
 いっぱい、きちゃう。


「……ッ!!」


 そして私は彼の腕の中で、何度も意識を手放した。限りない快楽の波はとても心地よく、初めて幸せに満ち溢れた時間だった。





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