ジッパー様
第21章 ジッパー様との出逢い
「……んっ……」
私はそのままベッドに押し倒された。そして蕩けるようなキスを何度もされて身体に力が入らなくなった。
「……これは……?」
気づけばスカートの中に手を入れられていた。彼は身を起こし、それをじっと見ている。
「……だめです、見ないでっ……」
「まさか、あの男に着けられたんですか?」
「……っ……」
「どういうことです?」
灰色の瞳が揺れる。
「あなたにはもうすでに婚約者がいるのですか?」
「……はい……」
「ばかな、私はあなたに結婚を申し込むつもりだったのに……」
「……え? あなたは私の妹……サヤに結婚を申し込んだんじゃないんですか?」
「違います。今日はあなたに結婚を申し込むつもりで、九条家に挨拶しに行くはずでした」
なぜか話が食い違っている。
私はそのままベッドに押し倒された。そして蕩けるようなキスを何度もされて身体に力が入らなくなった。
「……これは……?」
気づけばスカートの中に手を入れられていた。彼は身を起こし、それをじっと見ている。
「……だめです、見ないでっ……」
「まさか、あの男に着けられたんですか?」
「……っ……」
「どういうことです?」
灰色の瞳が揺れる。
「あなたにはもうすでに婚約者がいるのですか?」
「……はい……」
「ばかな、私はあなたに結婚を申し込むつもりだったのに……」
「……え? あなたは私の妹……サヤに結婚を申し込んだんじゃないんですか?」
「違います。今日はあなたに結婚を申し込むつもりで、九条家に挨拶しに行くはずでした」
なぜか話が食い違っている。