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ジッパー様

第21章 ジッパー様との出逢い

 しかし歩こうとして、下半身の刺激に苦しめられる。


「どうしたんです? お腹が痛いのですか?」

「……っ……」


 私は首を横に振る。まさか膣の中に作り物のペニスが入っているなんて言えるわけない。貞操帯を装着させられているなんて……。


「顔も赤いし、呼吸も乱れていますね……。ひとまず私の部屋に連れていきます」


 彼は一階から二階のバルコニーへと飛んだ。そして大きなベッドに私を寝かせようとすると、


「……あっ……」


 思わず声が漏れてしまって、私は彼の瞳から目を反らした。


「……ごめんなさい、何でもないですっ……」

「あなたからメスの匂いがします」

「えっ……」

「また媚薬を盛られましたか? それとも……」


 彼は私の顎をクイッと上げると、深いキスをした。



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