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ジッパー様

第21章 ジッパー様との出逢い

 今までずっと私の中に入っていたからか、作り物のペニスには白くてドロッとしたものが付着していた。


「……っ……」


 こんなものを挿入されていたなんて恥ずかしい……。しかも抜かれる時に感じてしまったなんて……。


「ずっとあなたのことを考えていました」

「……えっ……」


 灰色の瞳が私を見つめる。


「あなたと出会ってから、私のつがいはあなたしかいないと思いました」


 そう言うと、彼は私の頬に手を伸ばした。


「私と結婚してくれますか、シホ」

「……っ!」


 まさかの求婚に驚きと嬉しさが入り混じる。


 すごく嬉しい……。
 でも、父とサヤの顔が浮かぶ。
 サヤはきっと激怒するだろうし、父も許しはしないだろう。



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