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ジッパー様

第22章 ジッパー様の正体

「……すまない、シホ。私はなんてことをっ……」


 暗闇に目が慣れた頃、ジッパー様の姿は人間の姿に戻っていた。


「謝らないでください、ジッパー様」


 私はジッパー様の顔に触れる。


「……あなたが好きです……」


 そして私から唇にキスをした。


「……シホっ……」


 一瞬驚いたジッパー様だけど、私を強く抱きしめくれた。


「あなたを一生守ります……! あなたを永遠に愛します……!」


 力強くそう言うとジッパー様は、私に深く口付けをした。


 それから私たちは毎日お互いを求めあった。私にとって、愛しい人に気持ちを伝えて、受け入れてもらえたのは初めてだったから、毎日が幸せで怖いくらいだった。



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