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ジッパー様

第23章 絶望

 それから一ヶ月後――。


「身体にはなんの異常もありません、これは奇跡ですよ! ジッパー様」


 ここ一ヶ月、毎日私の身体を診察していたマヤが、目を輝かせてジッパー様に報告した。


「まさかそんなことが……。シホ、本当になんともないのか?」

「はい、大丈夫です」


 不思議なことに私の身体は、何度ジッパー様と愛し合っても、原因不明の病に侵されることはなかった。


「まあ、異常があるとしたら、胸ですかね」

「えっ……?」

「前より大きくなっているんですよ、シホ様のおっぱい」

「マ、マヤっ……」

「ふふ、毎晩ジッパー様に可愛がられてるせいですかね? ジッパー様、ほどほどにしてくださいよ?」 


 マヤにからかわれて、私もジッパー様も照れてしまった。




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