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ジッパー様

第25章 連鎖

「姉さん、すごい良かったよ。むっちゃエロかった」

「だってあの人、すごくタイプだったから」


 それを聞いて、セイヤがムスッとした。


「姉さん、年下は嫌?」

「嫌じゃないよ」

「キスしてもええ?」

「いいよ……」


 私とセイヤは伊崎社長のいない車の中で濃厚なキスを交わした。姉弟だからと一時は我慢していたが、結局私からセイヤを襲ってからは、タイミングがあればセックスしてる。


「あっ、あっ、セイヤっ……」

「……はあはあっ……、ハルカちゃっ……」


 セイヤは私のお腹の上に精液を吐き出した。


「……別に中に出してもいいのに」

「それはあかんよ。血の繋がった姉弟で、できたらどうするん?」

「……そうだね……」


 私はセイヤに気づかれないように笑った。
 本当は私にだけ、あの人の血が流れていることを、セイヤは知らない。




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