Hello
第41章 あいして * にのあい
俺らが距離をおいたら、それこそ不自然だから、そこまでしなくてもいいらしいけれど。
「まあ……ほどほどにってこと」
「……ほどほどねぇ」
俺の胸に顔をのせて、にのが、苦笑いしてる。
俺は、にのの背中をポンポンとあやすように軽くたたき、こちらに注意をむけさせ、その薄い唇を素早く塞いだ。
唇を甘く噛み、舌を軽く絡ませて、ゆっくり顔を離す。
「……」
にのが潤んだ瞳で俺を見つめてる。
その耳がみるみる赤く染まる。
俺は、低くささやいた。
「だからね、今まで以上に家でたくさん愛し合っておこうねってこと」
「……意味不明」
照れ隠しのように呟くにのの手からゲームをとりあげる。
そうして、素早く両足の下に腕をさしこみ、抱き上げた。
「わ!なに?!」
慌てたように俺の首にしがみつくにのの首に顔を埋めて。
俺は、寝室に向かった。
「くふ。いーっぱい、愛したげるね」
「いや、いやいやいい」
「遠慮しないしない」
「してねーわ!」
「明日は何もなかったよね」
「俺……収録!」
「昼でしょー?」
「ま、待て!落ち着け!」
「待てない」
俺の腕の中でワタワタするにのも、ほんと可愛いんだよね。
カメラの前でまで、いちゃつかなくてすむように、今から疲れ果てるまで、仲良くしちゃお?
ね。
にの。
大好きだよ。
fin.