Hello
第47章 宴 4
時計の秒針をみんなで凝視。
デジタル製品のおおいなか、翔くんの家のリビングの時計は、アンティークな置時計でカウントダウンには非常に都合がよかった。
みんなでグラスを手にして……なんとなく沈黙してしまうが、それを破るのはやはりムードメーカー相葉ちゃん。
「……いろいろあった20年だったね」
そーだなぁ……と、松潤が頷いた。
「早かった気もするし……でも、やっと、という気もするし。よくわかんないね」
「とりあえず。あと一年。走りきろう」
翔ちゃんがまとめた。
なにも言えない俺に、にのが、ふふっと笑った。
「おーのさん?俺はワクワクしてるよ。充電したあとの、より大人になった嵐。いつかみせてやりましょ」
「……うん」
俺は、何度も頷いた。
「あ!10秒まえ!」
相葉ちゃんが叫ぶ。
「5、4、3、2……1……!!!」
みんな。
大好きだよ。
「お誕生日おめでとう!嵐!」
fin.