Hello
第48章 Punishment * バンビズ
「んっ……んん……」
俺の服の裾をつかんでる指が、キスの深さに比例して、背中にまわされ、やがて俺の後頭部に達した頃。
俺は、密着したまま、静かに翔くんの身をソファに横たえた。
はぁ……はぁ……と、息のあがった口元から漏れる色っぽい吐息。
その至近距離で濡れる瞳に小さく俺を求めるサインをみつけて、俺はふっと笑う。
……体は大丈夫かどうかも含めて、とりあえずたずねる。
「……する?」
「……したいか?」
「翔くんは……?」
質問に質問で返されたから、さらに聞いてやった。
「…………潤がしたいなら」
いって、その瞳を細めて俺を見上げる。
ずるいなぁ……そんな答え。
「俺、ほんとは怒ってるの知ってるよね」
静かに問えば、翔くんの顔が一瞬こわばった。
「……ああ」
「……ひどくしちゃうかもよ」
「……かまわねぇよ」
「……やめてって言ってもやめてあげないから」
「死んでも言わねぇ」
「……分かった」
自虐的な言葉に俺は頷き、静かに翔くんにのしかかった。
セーターのすそから指をいれて、肌に触れる。
翔くんが、ビクリとして身を縮めたが、かまわずにそのすそをたくしあげて、優しく撫でた。
ほっとしたような顔に、俺は噛みつくようなキスをお見舞いしてやる。
さっきの比じゃない、息もできないくらいの深い深い口づけ。
翔くんが苦しそうに顔を歪めるが、俺はかまわずに続けながら、その身から衣服を剥ぎ取った。
「ん……ぁ」
さらされた白い肌は、筋肉質だけどきめ細かい。
胸の粒を強めに弾いたら、翔くんは切ない吐息を漏らした。
今度は歯を立ててかじってみる。
「っ……たっ……!」
悲鳴があがったのを無視して、続け様に、何もしていない後孔に指を一気につきさした。
「ああ……っ!」
「痛くないよね……?」
唇を噛んで、頷く翔くんに、確かめるように言い聞かせると、
「……痛く……ねぇ……」
「だよね」
俺はそのまま指を動かして、翔くんの中を遠慮なくかき混ぜる。
体をこわばらせ、苦悶の表情を浮かべる翔くんを冷静に見つめて。