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Hello

第53章 可愛い人は ② * 山


それでも、羞恥心が消えない智くんは(……外なのだから当たり前だが)、イクのを頑張って耐えてるみたいで、俺が動かす手に震える手を添え、小刻みに首を振ってみせた。

チュ……と繰り返すキスをやめて、智くんの顔をのぞきこむ。
汗びっしょりで、唇をかみしめ、俺を抗議じみた目で見上げてくる。

でも、そんなことされても可愛いだけで、怖くなんかないんだよね、これが。


俺がたまらずに、


「いいね……その顔」


と、囁くと、智くんは顔は怒ってるのに、泣きそうな声で、


「……も…無理」


と、いった。
俺の手のひらの智くんは、もうパンパンで爆発寸前だった。


俺は頷いて、イカせるために、さらに智くんを追い上げる。
同時に肩を抱き寄せてる腕を徐々に弱め、少し体を離した。


「んっ……んんっ………ぁあっっ」


小さい悲鳴をあげて、体を固くした智くん。
同時に素早く浴衣の合わせから、熱いものの先端だけだし、俺は口に咥えた。

喉の奥に飛んでくる飛沫を受け止めながら、二度、三度と体を震わせる智くんの細い腰を抱く。

最後に根元から舌を這わせて強く吸い上げて、俺は何事もなかったように、素早く体を起こし、全てを飲み込んだ。


時間にして……20秒ほどか。


「はぁ……はぁ……」


智くんが、荒い息をつきながら、俺にもたれてきたから、俺は浴衣を整えてやりながら、その肩を引き寄せた。

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