Hello
第55章 Be as you are * バンビズ
「はは……なにこれ」
「すごいでしょう。いろんなアプリあるよね……」
言って、潤はスマホをサイドボードに置き、再び俺に覆い被さってきた。
「おめでとう……翔くん」
「……ありがと」
「一番だよね、俺」
「どうみてもな」
今頃、俺のスマホには、例年通りならメンバーはじめとする、後輩や友人から、お祝いのメールが殺到しているだろう。
それらは、明日の朝、ゆっくりみるとして。
「39になった翔くんも……もらっていい?」
「やだっつってもするんだろ……?」
「まぁね」
俺の足をかかえあげ、腰をゆっくり押しこみはじめた潤。
俺は、ん……と、声をあげて、潤の首を引き寄せた。
「嘘だよ……好きにしろよ。俺はおまえのだから」
「ふ……その言葉後悔しないでね……?」
言って、少しずつ腰を送る速度をあげはじめた潤。
彼の熱と、愛を体でうけとめながら、俺はキスをねだるように潤の首を引き寄せる腕に力をこめた。
これからも……ずっとそばに。
fin.