Hello
第57章 そばにいる * にのあい
だから、いつもデジタルへの怖さは持っておかないといけないと思ってる。
思ってるから……まぁ、実は疲れてるんだろうな。
「よしよし」
子供みたいに頭を撫でられるのも、この人からなら心地いい。
ほっとする。
……気持ちがとても癒される。
俺は相葉さんの広い背中にまわした手にぎゅっと力をこめた。
「……もっと」
「んー?なに、珍しいね」
相葉さんは、俺を抱き締める腕に力を込めた。
胸と胸がぴたりとひっつく。
あったかくて、大好きで、
安心できる場所。
俺が、素でいられる場所。
リセットできる場所。
「……にの……お誕生日おめでと」
「……うん」
「いつも産んでくれてありがと」
「……それ、母ちゃんにいうことだろ」
ぷっと笑ったら、耳にキスをされた。
「大好きだよ……」
「……ん」
気持ちよくて、相葉さんの胸に顔を埋めた。
「にの……」
「ん?」
「このままだと、ご飯どころじゃなくなりそう。ヤバイよ……食べよう?先に」
「やだ」
「もう……(笑)」
俺も、相葉さんを困らせるの大好き。
相葉雅紀が……大好き。
俺は煽るように、相葉さんにぴたりとくっついた。
相葉さんは、ふふっと笑って、力加減バカ男の本領発揮してくれた。
いてーわ!
fin.