Hello
第59章 The best smile*バンビズ
J
休止後、初の誕生日の朝。
ベッドサイドのテーブルに置いていたスマホを手に取ると、メッセージ欄には、既にすごい数のお祝いが届いてた。
画面を撫でると、0時ちょうどに、先を争うようにニノと相葉くん。
『誕生日おめでとう。もう同じ年?早いな』
『おめでとう、松潤!!会いたいよー』
……にぎやかなメッセージに、くすっと笑う。
あまりにも同じタイミングでの受信に、二人一緒にいたのでは、と、邪推してしまう。
一分後に、リーダー。
『おめでとう。体に気をつけて』
短い言葉に詰め込まれた、俺を気遣う思い。
誰よりも優しい人だから、この世界のどこかで、傷ついたりしてないか、ちゃんと笑顔でいてくれてるか、いつも気になってる。
俺は、元気だよ……ありがとう、リーダー。
画面をスクロールしていくと、その他も、俳優仲間や、後輩からたくさんメッセージが届いてる。
ありがたいな……、と思う。
これらはすぺて、自分の大切な財産のひとつだと思ってる。
いつも周りには感謝してはいるけど、あらためてその気持ちを新たにする日だ。
そして……
俺は、隣で眠る大事な人を見つめた。
昨夜、久しぶりに体を繋げたから、疲れてるのだろう。
身じろぎもしないで、いまだ深い眠りについたまま。
休止しても、相変わらずスケジュールパンパンな彼は、仕事を詰め込んでないと落ち着かないと笑う。
だから、これでも気を使って、あまり無茶しないようにはしてるんだけど。