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Hello

第62章 やさしくて * にのあい


もともと可愛がってる後輩が多い人だ。
何人かまとめて連れて飯にいったり、個人的にも相談によくのってるらしいし。

もちろんこの性格だから、友達もとても多いし、慕われてるから、お誘いも多い。


まぁ仕方ないよな、と静観してたら、しまいには、俺を置いて二泊もするスノボにも行っちゃう始末。


…まぁ、けど、それに関しては、
「誘ったじゃん!おまえが行かないって言ったんでしょう?」
と、反論されるだろうけどさ。


でも、さすがに付き合い多すぎるんだよ。
お前は誰の恋人なんだって話じゃん?


「ニノちゃんだよ。何言ってんの」

「……へっ」

「俺の恋人はお前以外ないよ」


当然じゃないかって顔をされるから焦った。
何言ってんだこいつは!


「もぉ…今さら告白させないでよ」


いやいや。そんな告白強いた覚えねーっつの


「…え、なんで……」

「なんで?だってさっきから、おまえブツブツずーっと呟いてるよ」

「……………えっ」

「無意識?おっきなひとりごとだなぁと思ってたけど」


くすっと笑う相葉さんに、自分で自分に呆然としてしまった。

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