Hello
第34章 はれやか * にのあい
「どういうこと?!」
目を白黒させてつめよる。
すると、にのはすずしい顔をしてみせた。
「企画で。こないだ放送したじゃん。見てない?」
「ちよっとまて。おまえっ…この格好テレビで流したのか?!」
「うん。源太も可愛いって言ってくれた」
くれた、じゃねーだろーがっ!!
俺はプチパニックだ。
こんな…こんなエロ可愛いにのが、お茶の間に流れたなんて!!
設定しっぱなしの家のBlu-rayには保存してあるだろうけど、まだチェックしてなかった。
油断した!
あわあわしている俺をみて、にのは楽しそうに笑った。
「良かった。相葉さんびっくりして」
「いや、そういう問題じゃねーし!」
やめろよ、こんな無自覚なことすんの…!
呟いて、うさぎのにのをぎゅうっと抱き締めた。
ふわふわの感触がなんともいえない。
気づけばお尻に可愛いしっぽ。
あーーー!もう!
パーティーなんてのんきなことしてらんなくなったじゃん!!!
俺はにのの後頭部を支えると、思い切り深く口づけた。
「……んんっ……っ」
にのは、突然のキスに、息苦しそうに眉根をよせて、息を漏らした。
「はぁっ…にのっ…」
白いナマ足をさすりながら、ゆっくりカウチに押し倒す。
何をされそうになってるのか気づいたにのは、足をばたつかせて、抵抗してみせた。
「あ…相葉さん…っ…せっかく着たのに…」
「うん。もったいないけど。今すぐしたい」
「…えーっ」
「こんなエロ可愛いにのを前に、普通でいられるわけねーだろ」
ナマ足を担ぎ上げ、その白い太ももの内側に強く吸い付いた。
「ぁんっ……」
甘くあがった声に、俺は自分のかつらを放りなげて。
茶色い瞳のピンクのうさぎを…抱いた。
結局。
最終、裸のにのと、イチャイチャしながら、くずれたパイを食べるという、実に風変わりな俺たちの今年のハロパは幕を閉じる。
……つか。
にのの番組危険…!
腕の中で、もぐもぐとパイを食べるにのをぎゅうっと抱き締めて。
もっと事前チェックをきちんとしなければ、と俺は心にちかったのだった。
fin.