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僕のまーくん。

第11章 それぞれの誤解



僕の番がやってきて、


まーくんが今度は僕に


「かずくん、思いっきり!」



って声を掛けてくれた。


まーくんに、振り返って笑顔で


「うんっ!」


って返す。


チラッと瞬間的に櫻井先輩を見た。


やっぱ、なんかじっと見てる先輩。


……勘違いじゃないかも……


ガコン~~


ヘロヘロ~ってガターに吸い込まれてく、ボール。


下手なくせに、集中しないから。


ごめん!潤くん……


振り返って、潤くんにごめんねポーズをしてみせた。



そんなこんなで、ゲームは終わり、結果。


まーくんら、2年生チームが勝った。


 
「潤くん、本当ごめん!超足引っ張っちゃって!」


謝る僕に潤くんは、


「遊びじゃん!ニノ、気にすんなって。ガター続きのニノの姿、なんか超可愛かったし❤」


なんて、潤くんはこう見えて優しいから、遊びでも負けず嫌いの潤くんは、きっと悔しかっただろうに……


ポンポンって僕の頭を撫でてくれた。


しかも、いつもの「可愛い」まで付け足してくれて……


男なのに……可愛いって、はぁって思っちゃうけど、潤くんには、これは僕への誉め言葉らしい。


三人で、向こう側でイェーイ!って


盛り上がってる。


櫻井先輩が、急にこっちをくるっと振り返って



「君たち、罰ゲームなっ🎵」


なんて、とんでもない事を言ってきた。


「え~聞いてないですよぉ」


潤くんも、僕もブーブー文句を言う。


まーくんは、ちょっと眉を困ったように下げてこっちを申し訳なさそうに見てた。


櫻井先輩が、言い出したらたぶん止めれないんだろうな……空気で分かった。



「ん~なんだろなぁ……」



なんかニヤニヤしてる櫻井先輩。



この人、なんか凄いこと言ってきそう!!



ちょっと考えるポーズをしながら、櫻井先輩は、


「あっ!じゃあさ、まだ知り合って間もないしお互い、全然わかんないじゃん!」


 
……怖い!何?何言われちゃうの?



「今付き合ってる人いるか?もしくは……好きな子いるか?!暴露罰ゲーム!!これねっ!」



言い終わった、櫻井先輩。

 
超どや顔。



「何なんですか?!それ~絶ってぇ、やだよぉ」



潤くんが、僕が思ってた事、全部言ってくれた……



ってか、何て言う!?


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