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僕のまーくん。

第13章 スマホ事件



一瞬、すごい至近距離で
ハッキリ聞こえた先輩の言葉に
聞き間違えじゃないよね?


って自分にもう一度確認して……


ドキン!と跳ねた心臓に
どうしようって、頭が真っ白になった



黙ってた僕に、先輩が


「ねぇ、ニノ?当たり?」


って顔を覗き込んできた。



……バクバクする心臓を抑えられない。

どうしよう!


真っ赤になった僕の様子を見てる先輩


なんて言ったらいいの?まーくん!


まーくんは、遠くにいる。

多分、呼んでも声は届かない。


自分でこの状況、どうにかしなきゃ。


バクバクする心臓を抑えながら、
櫻井先輩に言った。



「……先輩には……関係ないですよね?」



それだけ言って、僕は黙りこんだ。



「関係なくないよ」




……………………はい?



どういう意味ですか?



「ニノ、教えてよ。相葉くんとの関係」



……関係なくないよ……って……

僕とまーくんの事に先輩が関係がないって……



「どういう意味ですか?」



震える声が、自分でも分かる。

先輩が一体何を言いたいのか
分からないから、怖かった。





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