
僕のまーくん。
第13章 スマホ事件
あ~ヤバい…………
かずくんに、いい忘れてしまってたぁっ!
翔ちゃんと……多分、今あれッて、
連絡先交換してる状況だよね?
きっと……
なんで、そんな話になったんだろ?
かずくん、誰にでも連絡先教える子じゃ
ないよね……
翔ちゃんに、無理やりか?
僕がかずくん、スマホ持ってないッて
嘘ついたの、もうバレちゃったって事かぁ
声、かけずらないなぁ……
あのふたり、どんな、会話してたんだろう?
前を向いた、翔ちゃんとバッチリ目が合った。
「相葉くん!」
の、声にバッとこっちを振り返ったかずくん。
「……まーくん……」
ん?
なんか、かずくん顔色悪くない?
「かずくん、大丈夫?」
僕は近寄って聞いた。
「うん、平気……」
って言ってるかずくん、なんか元気なくない?
目も赤いし……
「相葉くん!今ニノから
連絡先聞いたよ!」
翔ちゃんが、自分のスマホを傾けて
フルフル振ってる。
「あ~かずくん、最近買って
もらったんだもんねっ!」
って、かずくんに目配せした。
「あ~うん。まぁ」
……やっぱ元気なくない?
あんまり、僕と目を合わせないように
してる感じだし……
なんか、翔ちゃんとあったの?
心配そうにかずくんの顔を覗き込んだ。
その時
「相葉くん、ちょっといい?」
翔ちゃんにふいに呼ばれた。
……なんだろ……
なんか嫌な、予感……しかない。
かずくんに、翔ちゃんが、
「ちょっと、ごめんね?」
って言いながら、
僕を少し離れた所に連れてった。
