僕のまーくん。
第15章 揺れる想い
N side
何話してるんだろ……
まーくん、僕あの人になんか色々
言われちゃったよ。
まーくんとの事は言わなかったけど。
少なくとも、僕がまーくんを
そういう意味で好きだって言うのは
バレちゃったみたいだね。
ごめんね。まーくん。
でもさ?
まーくん、知ってたんだよね?
櫻井先輩が、僕に気があるって
事実……
いつからなんだろう?
なんか、会う度すごいニヤニヤ
してるって、
可愛いってからかわれてる
んだって思ってたから……
ボーリング場で潤くんが言ってたのが
当たってたなんてね。
……にしても、なんで僕なんか。
……さっき、海の中で
櫻井先輩、怖かった。
本気なんだって分かったから。
まーくんの事、すごい聞いてくるし……
遅いな……まだ話してるのかな?
まーくんと櫻井先輩、親友だよね……
大丈夫かな?
まーくんには、言わないでって
お願いしたけどさ……
そもそも、まーくんには
僕に気がある事は話してたわけだよね?
まーくんには、まーくんの
考えがあったんだろうな。
僕には言えない理由が。
海の中では、怖かったから
ショックだけが
大きかったけど
やっぱ、まーくんだけ
信じるよ。
僕のまーくんは、僕を
裏切るような事は絶対ない!
って言い切れる。