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僕のまーくん。

第15章 揺れる想い



A side


翔ちゃんが、僕に大事な幼なじみ?
って聞いてきたけど、


うん、そうだよ。


って言えない。
……だって、僕らの今の関係は
幼なじみの枠じゃないから。

 
変わった関係を、公表出来ない
今は恋人の関係になった。


……まして、かずくんに気がある
翔ちゃんにはそんな簡単には
言えない。

でも、でも僕はかずくんの恋人
なんだよっ!!

翔ちゃんにも、譲れないんだ。
かずくんは。


……なんて言ったのかな?
かずくん……



「相葉くん?」


僕の目の前でヒラヒラと手を振る
翔ちゃん。


「おーい、聞いてる?」


「あっ、ごめん!」


翔ちゃんが、

「相葉くんがライバルでも
オレ全力でぶつかるから!」


は?


「ニノをオレに振り向かせる作戦!」


えっ?何それ?ダサいけど……
なんか、とんでもない事言ってねーか?
翔ちゃん!


「ニノの連絡先ゲットしたからさっ!」


「こっからだよな?」



って、どんどんやる気出してる
翔ちゃん。
色々、宣言されちゃったけど……


やっぱ、僕らの仲はまだ
翔ちゃんの耳には入ってない?
って事?


ライバル宣言もサラッと
されちゃったけど……


僕が幼なじみとして、思っては
いないって事は翔ちゃんは、
気付いてるんだよね?


 
なら、ならさ!

肝心のかずくんの気持ちは?


翔ちゃん、聞いたの?

聞いてないの?


かずくんは……


自分からは言わなかったのかな?


いや、翔ちゃんと海で何があったのか……


やっぱ気になる。

 
あとから、ちゃんと、
かずくんと話そう。


引っかかったままは、
僕の性格上、我慢できないや。






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