僕のまーくん。
第16章 次へのステップ
駅に着いた。
ぞろぞろと人が降りてく中、
僕らも降りた。
潤くんが、
「にの、寝てた?オレも超爆睡!」
ハハハッて笑ってた。
僕も、
「海でハシャギすぎだよっ!」
って言いながら笑った。
笑ってる横で
大ちゃん先輩がボーッとしてる。
絶対、この人も爆睡だったね。(笑)
ってか、まだ立ったまんま
寝てんじゃない?って感じ。(笑)
まーくんが、
「解散する?」
ってみんなに聞いた。
「うん、また遊んでくださいっ!」
潤くんが言う。
あっ、櫻井先輩……
なんか、がっつり………、
……見られてるんですけど。
やっぱ、まーくんと一緒に離れて
座ったのが見え見えだった……かな?
だって、しょうがないもんね。
先輩が僕を、気になるって言って
くれても、僕はまーくんが好きなんだから。
そんな見られても、困る……
パッと目を反らす僕に、
櫻井先輩は近づいてきた。
まーくんが横にいるのに、
「ニノ、今度LINEするよ❤」
って……
絶対、まーくんに対して
わざと言ったね?
僕は、
「……返事返さないかも
しれませんよ?」
って意地悪く言った。
…………つもりだったのに。
この人には、全然響いてなかった。
「そんな、ツンなとこも、
全部可愛い❤」
って……
何だよ!?それッ!
ツンって何だよ?!
僕は、黙っていた。
「じゃあね、相葉くん!また!」
横にいたまーくんにも
バイバイって言って、
あっさり消えてった櫻井先輩……
やっぱ、よく分からない人だ。
大ちゃん先輩も、やっと意識が
戻ったみたいで
「またね~~」
って独特な空気を出したまま
帰ってった。
「潤くんまたね」
潤くんにも、まーくんとふたり。
ヒラヒラ手を振ってそこで別れた。
まーくんと顔を合わす。
にっこり笑ったまーくんが
「やっとふたりきりになれたね!」
って言ってくれた。
早く帰りたいって気持ちは……
一緒だったね。まーくん。